コロナ編を勝ち抜く快眠のためのココロの処方箋
こんな時こそ必要なのが笑い、ユーモアです。笑いは免疫やストレスにも有効です。
さらに、笑いだけでなく、涙の力も睡眠に有効です。涙を流すことで、副交感神経にスイッチが入り、リッラクスしやすくなります。時に映画や読書で共感の涙を流し感情を解放しましょう。
また、失敗したときは
①なぜ失敗したのか
➁どうすればよかったのか
➂今後同じことがあれば、こうしよう、整理し、忘れること
が大切です。つらい経験を忘れられないときは、それをいい経験に転換してしまいましょう。
気持ちが塞いで眠れない時は気分転換!眠れないのに無理にベッドにいないて、いったん床から出て音楽を聴くなど、気分を切り替えましょう。
完璧主義で几帳面な人ほど、一人で仕事を抱え込みがちです。特にこうした非常事態の中、それを続けると心身が悲鳴を上げて快眠は得られません。
身近な人に甘えたり、任せてみる。そしてつらい時には遠慮せず助けを求め、しっかり休みましょう。
広島国際大学健康科学部心理学科教授 田中秀樹
山口県生まれ。広島大学大学院修了。博士。専門は睡眠学,精神生理学。睡眠改善インストラクター、睡眠健康指導士養成に従事。地域, 学校等で睡眠改善技術を指導。NHK『ガッテン」,「クローズアップ現代」「きょうの健康」等に出演。近著「ストレスチェック時代の睡眠・生活リズム改善実践マニュアル」(全日本病院出版会)等がある。