光には覚醒させる働きがあるので、入眠前後や就眠中の照明には注意が必要です。
まず、就寝真1時間ほどは、リビングや寝室など過ごす場所の照明を暗くします。就寝時には、真っ暗だと普段が高まるケースがあるほか、深夜にトイレに起きるときのことも考慮し、寝室は50ルクス(豆電球1つ程度)の明るさを確保したほうがいいでしょう。
また、寝室からトイレに行くまでの通路やトイレの照明は、明るすぎると目をさましてしまうおそれがあります。間接照明や、人の動きを感知して点灯する足元証明を使ったほうがトイレの後に寝直すときにスムーズに寝つきやすいのでおすすめです。
広島国際大学健康科学部心理学科教授 田中秀樹
山口県生まれ。広島大学大学院修了。博士。専門は睡眠学,精神生理学。睡眠改善インストラクター、睡眠健康指導士養成に従事。地域, 学校等で睡眠改善技術を指導。NHK『ガッテン」、「クローズアップ現代」「きょうの健康」等に出演。近著「ストレスチェック時代の睡眠・生活リズム改善実践マニュアル」(全日本病院出版会)等がある。